大雄山線・地方鉄道向け無線式列車制御システムの実証試験について

 伊豆箱根鉄道大雄山線で検証が行われる予定の「地方鉄道向け無線式列車制御システムの開発」について、現地へ行きました。
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 2021年9月21日に大場工場を出場した際に、各先頭車両屋根上にCBTC用のアンテナが取り付けられました。インドネシア地下鉄で既に実用化されている日本信号SPARCSのアンテナと同一です。
で、
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 運転台は全く変化無し。
 国土交通省の「第3回地方鉄道向け無線式列車制御システム技術評価検討会」では、令和3年度2Qまでに車上設置工事①、地上設置工事①が完了することになっていましたが、模擬表示器(車内信号)、もしくはそれを設置するための準備工事が見受けられなかったほか、地上設備もCBTCアンテナやデジタル用地上子の設置が一切無く、これ以上の収穫はありませんでした。
(目に見える設備は、下記資料の実証試験の構成に、専用の無線設備(2.4GHz)、地上子(デジタル)の設置があり、新設されるものと考えている。)

 コロナ禍や半導体不足による作業遅延の可能性もありますが、予定では2021年3Qから相模沼田大雄山間で現車試験が始まる予定です。
 一旦ここまで

出典:国土交通省 第3回地方鉄道向け無線式列車制御システム技術評価検討会
https://www.mlit.go.jp/common/001397534.pdf