デジタル列車無線から見る相鉄・東急相互直通運転2

f:id:Kamatetsu:20210828141453j:plain
 2020年1月8日にも同名でブログを書きましたが、東急5050系4000番台に動きがありましたので改めて記事化します。

 さて既出ですが、相鉄ではJR型の三菱製デジタル列車無線を採用しており、これがデジタル列車無線システム共通仕様書に準拠していないため、相鉄へ直通する他社車両はJR型デジタル列車無線を搭載しなければなりません。
 2021年8月に長津田検車区に長期にわたって入場していた5050系4101Fが出場しましたが、こちらにはJR型デジタル列車無線が搭載されていることが判明しています。
 よって、2021年8月現在の各社で更新作業が行われているデジタル列車無線を更新しました。

・相鉄:JR型三菱(共通規格非準拠)
東京メトロ副都心線 :三菱(非JR型)
・東急:三菱(非JR型)・NEC(但し、目黒線各形式と東横線10両は相鉄直通対応のJR型三菱)
・西武:NEC
東武NEC
・都営:日立
東京メトロ南北線:日立
埼玉高速鉄道:日立

 このことから相鉄と東急が直通運転を開始した際の運行形態を以下と推測しました。

 東横線と相鉄の直通はお互い10両編成の車両が充当となり、東横線内は優等運用となることが確実と言えます。一方で、目黒線系統は8両編成の21000系と3020/5080/3000の各形式が直通することになりそうです。なお、渋谷方面から新横浜までの運行は5050系8両やメトロ・東武・西武車でも可能ですが、ダイヤ乱れの影響が波及しやすくなるため、恐らくないと思われます。
 では、東急から先はどうなるのか。コロナ禍以前からも東京メトロは相鉄直通に消極的な雰囲気であることから、東横系統は渋谷までの直通と思われます。
 一方で、目黒系統は目黒駅での折り返し運用は非現実的であることからそのまま都心方面へ直通すると考えます。
f:id:Kamatetsu:20201102004944j:plain
f:id:Kamatetsu:20201102004948j:plain
 来年度から導入予定の都営6500形に現在取り付け不要である転落防止幌の準備工事が行われていることから、相鉄への乗り入れの可能性があります。しかし、列車無線は現在日立製を採用しているため、相鉄に乗り入れる際にはデジタル無線の換装が必要になると思われますが、直通に前向きであると捉えることが出来ます。

 以上から運行形態はこうなるのでは、と予想しました。

f:id:Kamatetsu:20210813191255p:plain
 都交車の相鉄直通は一旦保留としました。

 コロナ禍以前での計画では、朝ラッシュ時間帯:10本~14本/時程度、その他時間帯:4~6本/時程度となっていますので、東横系統は菊名折り返しの各駅停車が相鉄直通急行に置き換えられて30分おき、その他は目黒線都営直通列車になると思います。

 「ぼくがかんがえたとうきゅう・そうてつちょくつう」でした。

※追記
 東京都交通局が「ダイヤ作成支援システム三田線相鉄線乗入れ改修委託」を日立製作所に発注していることから、相鉄と三田線での直通運転が決まったと思われますが、あくまでも列車運行管理装置関連であり、相互の車両が乗り入れるというわけでは無さそうです。現状得られる資料からは、都交車の相鉄への乗り入れはまだ確認できません。

※余談1
 9月末に相鉄21000系が東急に貸し出しに来ますが、東急線内の列車無線は可搬式のものを使用すると思われます。


※余談2
 目黒線日吉駅での引上げ線について、変則運用がありましたのでyoutubeにアップしました。

www.youtube.com


前回分
kamatetsu.hatenablog.com